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ERの深植えについて

2014年バラ栽培と庭の管理について 其の参

ERの深植えについて

ERの輸入苗では寒冷地の防寒対策として、苗の深植えを推奨している
通常は根頭癌腫病を懸念してクラウン部分を地上部に出して植え込むが
輸入苗の場合、根癌腫の感染率が低いため、根の凍結を防ぐためにこれを勧めているのだと思う

ERの深植えについて_c0278671_20595511.jpg

とりあえず僕は試してみないと気がすまないので、ERの多くをクラウン部分の上まで植え込んだ
そろそろ三年~四年経った株が多くなったので結果を報告しておこうと思う

一言で言うと結果は品種によりけり
ツルやシュラブの樹勢の強い品種は概ね良好
(クイーンオブスウェーデン・ジュード・レディオブシャーロットなど)
二年目あたりからは地表面、クラウンより上から発根が確認されオウンルート(自根)が確認され
挿し木のような状態になってその後もグングン元気に成長している
ただし、水はけの良い土壌での結果

あるところで、この深植えの後に根を傷めないように掘り返して
輸入苗の台木部を切り落とし、挿し木状態で育てると言うのも目にしたが
僕としてはそんなリスクを冒す必要は無いと思っている、我が家では台木から芽が出たことはないし
出てくればすぐに気が付く、自根と台木根どちらからも必要なだけ養分を貰えば良い

一方ブッシュローズ
(ERは全てモダンシュラブの分類だが、性質はそれぞれ)
これは様々で、レディエマハミルトンは樹勢が良いのでいいが

プリンセスアレキサンドラケントはやっと樹勢が付いてきたようだが、これもクラウンは出しておいて良かったかもしれな
ちなみにジュビリーセレブレーションは国産苗
直立性のブッシュのムンステッドウッドなんかは太い枝からは発根せず、生育は緩慢、失敗だったとおもう。
クラウン部分を埋め込むと水の吸い上げが悪くなると言われているが、これに該当するのかも知れない。

肝心の耐寒性については、僕の住むところは積雪地帯なので
通常株元は防寒しなくても全く問題がない。汗

ただ、深植えしていたのはカミキリムシが訪れたのを見て、薔薇がやられるのではと恐怖した事もある。
毎年カミキリムシは飛来しているが、これまで鉄砲虫の被害には遭った事が無いので
ある程度経過を見てからは深植えは辞めている。

バラに限らず通常の植物の栽培では、深植えは厳禁
根が窒息してしまったり、水はけが悪いと根が腐ってしまう

それに元々輸入苗は水はけの良い土壌を好む
積雪の無い厳寒地に居住されている方は、水はけのかなり良い土壌ならば深植えをおすすめするが
それ以外の場合は通常の植え込みで盛土、マルチングで対応する事をおすすめしたいと思っている

輸入苗の深植えには、オウンルートの発生で株を強くし、カミキリムシが台木に入り込むリスクを減らす効果(時間稼ぎ)が有ると思う
そしてやはり積雪の無い(少ない)厳寒地に居住されている方には有効な手段だと思うが
土壌環境によって施し方を変えて行ったほうが良いと思う



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by tukiiro2613 | 2015-01-04 12:01 | バラの管理
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