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呪われたシャーロット







レディオブシャーロット2014年秋の花
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呪われたシャーロット、嫌な題の記事にしてしまったが
この薔薇はイギリスの詩人アルフレッド・テニスンの詩に由来する

※D・A社のレディ オブ シャーロットの紹介より

デビッド・オースチンのイングリッシュローズコレクションの中で、最も頼れる品種のひとつです。
病気にとても強く、バラは初めてという方にもお勧めです。
若いつぼみは、深みのあるオレンジレッドで、徐々に花びらが緩やかに並んだゴブレット型になります。
花びらの一枚一枚は、表側がサーモンピンクに対して、裏側はコントラストの美しいゴールデンイエロー。
あっという間に大きくよく茂る、アーチ状のシュラブになります。
若葉はブロンズの色調で、スパイスの効いたリンゴのさわやかなティー系の香りがします。
イギリスの詩人、アルフレッド・テニスンの詩に由来します。
アーサー王が所有するキャメロット城の近くに住んだシャーロットは、
鏡に映ったランスロット卿の姿を見て、呪いにかけられていました

これだけ見るとシャーロットは呪いにかけられてどうなった?と思ってしまうが
こちらの記事が解りやすかったのでよろしければご覧ください

THE RADY OF SHAROTT

この記事で紹介されている詩は全文では無いようだが、下の方にも解りやすく解説した文章があり
それによると鏡を見て呪われたのではなく、呪いで孤城で一人外に出る事もその目で外を見ることも叶わず
織物を続ける日々を送り、外界の事は鏡越しにしか見ることが出来なかった
そこへ勇者ランスロットが近くを通りかかり、シャーロットは彼が気になって仕方がなくなり
鏡越しではなくその目で実際に彼の姿を見る、呪いがシャーロットの行く手を阻もうとするが
シャーロットは城を出てランスロットの姿を追うものの途中で呪いにより命が尽きてしまうという話だ

元気な色合いの薔薇という印象だったが、その名前にはこんな悲しい物語が有った
そしてこの詩を元にして画家達の手によって多くの絵画も残されているようだ
呪いという言葉を魔法に変えたらロマンチックなのにと思ってしまうが・・・

それにしてもD・A社の紹介文は解りにくい(笑)
良く言えば想像力を掻き立てるとでも言えば良いのだろうか、ぼかした方が色々と都合が良いのかもしれない
確かに強健で初心者にもオススメの薔薇というのは解る
しかしもう一度D・A社のシャーロットの説明を見て欲しい

緩やかに並んだゴブレット型 
 ああ、いつもの例のやつか!とはならないだろう
そう、皆さんが洗面台に置いていつも歯磨きに使っているコップの事です
というのは嘘で、主に金属やガラスで出来ていて把手(持ち手)の無い酒杯の事のようだ
おそらく説明では聖杯を指しているのだろうと思う
それ以前に聖杯が並んだ様子を花弁に見立てるのもかなり難しい・・・

蕾のうちは確かに赤い蕾をしている
しかしこの薔薇はどう見てもオレンジなのにイエローと言い張る強引さ
それに花弁の表裏と言われるとどちらが基準なのか判らない(汗)
僕は開いた状態で花弁の内側と外側として区別している
説明書きを見るとD・A社の花弁の表とは開いた状態で外側の事を指すようだ

僕はこんなお洒落な説明は出来ないので
蕾のうちは赤く、開くと花弁全体はオレンジ色
花弁の基部は黄色であり、花弁の外側にはうっすら赤みが乗る
花弁の一番外側には蕾の時の赤みが強めに残る
という感じだろうか・・これも解りにくいかな(笑)
香りは僕には感じられない、中香以下だと思う
しかし頼もしくとても美しい薔薇だと思っている。

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雨にしっとりと咲くレディオブシャーロット

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ゴブレットが緩やかに並んでいるかは分からないが
非常に整った花弁で、複雑に色が混ざり合っているのが判る

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この薔薇は迎えた当初は秋にはあまり咲かなかったが
今は秋にも二番花と同じくらいの数の花を咲かせている
元気なイメージの薔薇だったが命名された名前の背景を知るとイメージが少し変わってくる

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もう一つ、クイーンオブスウェーデンの写真もあったので一緒に紹介しようと思う

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この薔薇は二番花まではよく咲くが、秋にはあまり咲かない薔薇だ
秋でも綺麗な薔薇だが春ほどの個性は感じられない
ただこの薔薇もシャーロットと同じように非常に強健で安心感のある薔薇だ
しかしシャーロットはシュラブでツル薔薇程長くはならないもののしなやかでツル性が強いが
このクイーンオブスウェーデンは勢いのあるシュートは長く伸びるが超が付く程真っ直ぐに伸びる

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さて僕の住む土地でも桜の開花宣言が出されました
例年に比べ非常に早い開花です、史上二番目だとか・・
異常な暖かさで植物は気温に任せて一気に伸びてくるものもあれば
まだ準備が出来ずに気温の高さに追いつかないものも有り
今年は例年の順番、伸び方とは違う事が伝わってくる
例年通り順を追って成長するからこそ良い事も有り、異様な暖かさを喜んで良いのか考えてしまう


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by tukiiro2613 | 2015-04-23 22:46 |  レディ オブ シャーロット
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