人気ブログランキング | 話題のタグを見る

2014年度のバラ栽培と庭について

新年あけまして最初の記事は、昨年までの栽培で思っていることや反省について書いていきたいと思います
ご覧になってくださっている皆様、今年もどうぞよろしくお願い致します。


栽培の反省などと共に、北海道は僕の住んでいる地域の 生育期の気候の傾向についても一緒に考えてみる。

春が始まるのは4月、3月から春の兆しは感じるが 雪が溶け完全に雪が無くなるのは4月だ
まず雪が溶けなければ何も始まらない
2014年度のバラ栽培と庭について_c0278671_15461835.jpg
写真はクリスマスローズのニゲル、北海道では早春の草花、我が家の早春の草花では一番清楚で華やかな印象がある
庭の景観とは全く関係が無いので 早春の草花はあまり増やさないが、花の少ない庭の中で咲く姿はとても癒される
蕾は雪の中で動いているのかと思ったが 実は雪が積もる前に出て来ていた
氷が張ったり 雪を積む場所では蕾が傷むので 麻布をかけておいた


この辺の厳寒地の方は4月に苗を頼むことが有るかと思う
まだ最低気温はマイナスになる事もあり、霜が降りる事もある
実はこれまで霜害に遭った事が無かったので気がつかなかったが
バラ苗など加温管理(温室管理)されている苗の場合は 霜に当たると強烈に傷むので
霜に当たらないように風除室に避難させるなど注意が必要だと思った、昨年は痛い目に遭った。汗

この事から苗を養生出来ない場合、予約苗は苗が届くのは霜の心配が殆ど無い4月後半から5月始めが良いと思う
H・Cなどでは苗を早く仕入れすぎて、春先に霜害になっているのを見かける

ただ裸苗の場合、暖地の販売業者さんだと裸苗の予約は遅くても3月には打ち切られてしまうので
どうしても裸苗が欲しい場合は真冬に頼んで雪を掘り返してまた埋め戻すなどしなければならない
そこまで裸にこだわって労力を使うのなら4号ポットか6~7号の普通の鉢苗で構わないと思う

僕の場合3月~4月始めに誘引、その後雪が無くなり次第施肥をする

施肥についてはまだ勉強中なので特に書く事は無いが
昨年は鉢にしても地植えにしても 施肥の施し方があまり宜しくなかったように思おう
無理して根を傷めたりしてしまった事もあり、ボカシ肥料も使用していこうかと思っている
根を切断し施肥する事で新たな発根を促す効果も有るようだが、それは大株でちゃんと施肥する場所の感覚を取っての話で
我が家のように宿根草などを一緒に植えているとなかなか難しい場所もある。



2014年度のバラ栽培と庭について_c0278671_20143072.jpg
2014年度のバラ栽培と庭について_c0278671_20130858.jpg
2014年度のバラ栽培と庭について_c0278671_23491762.jpg
5月
春の草花のフウリンオダマキとティアレア、どちらも春の輝き、生命力を感じる美しい草花だ
どちらの品種も5月後半~6月初旬の開花



2014年度のバラ栽培と庭について_c0278671_17265186.jpg

五月の庭はこんなにあっさりしているのであった(笑)
あのボウボウ具合が想像できない
五月はバラの芽吹きが進み、植物たちの躍動を感じる嬉しい季節
GW頃に降雪が見られる事もあるが、桜も開花し基本的には落ち着いている季節と言えるだろう

さて、前の冬にテラコッタを新たに増やした記事を書いた、もしかしたら覚えている方もいるかも知れないが
全く使ってない(大汗)
以前から使用しているテラコッタに麦を植えて育てているのが唯一のもの。
ただテラコッタが 見える写真が有るが ただ置いているだけ
基本的には開花した鉢を庭に差し込んで後付けするのではなく
地植えで植栽された植物で庭の景観を完成させようと思っていたので 主庭でテラコッタを置くスペースは殆ど無い
デッドスペースにはこれから置こうと考えているがどうなることやら・・これからの課題



2014年度のバラ栽培と庭について_c0278671_14495015.jpg

上の画像は6月、バラの開花が始まる
宿根草も大きくなり庭が一番華やかな時

今年の開花は早く 地植えの薔薇は6月初旬からの開花だった、ちなみに昨年は6月中旬
我が家の庭はバラを主役に置きたいと思っていたが、バラばかりの庭にはしたくないと思って作っていた
が、いつの間にかバラに取り憑かれたようになり、バラの数が異常な数になっていた。汗

広大な庭では無いので 庭のサイズよりバラの品種数がずっと多くなっている
鉢にして楽しめば良いのだが、地植えの場所を最大限に使っているので
鉢を増やしすぎると ごちゃごちゃした感じになって とても見た目が悪くなる
ただ、未知の薔薇に対する興味も尽きず、この辺は自分自身と折り合いと付けていかなければならない。汗

2014年度のバラ栽培と庭について_c0278671_23463014.jpg



今年は6月の早咲き種の時期に 梅雨のような天候になってしまい、いつ止むか分からぬ長雨に泣いたが
これは例年には無かったこと、そして天候が不安定で南風が強く吹き付ける事も何度も有った
南に大きく開口部のある我が家の庭では 南風に非常に弱く、花や葉が痛めつけられた

例年なら6月からは乾季とも言える
6月7月は非常に降水量が少なく、庭土が乾ききってしまう事態に陥る
今年は長雨で少し遅かったが、長雨が終わるとやはり雨が少なくなり
庭土を湿らせるような雨が降らなくなるので、乾燥がドンドン進んでゆく。

通常は地植えの植物には あまり手をかけすぎるのは良くないと言う

僕もそう思うが、この時期だけは潅水をオススメしたい
なにせ放っておくと庭土が30センチ以上 カラッカラに乾いてしまう事もある
緑地帯などの樹木でもこの時期の 乾燥で枯れているのを 見かけるほど乾燥しているからだ

切花を水に生けて水を吸う量を見ていると 植物は花だけでもかなりの水分を必要としているのが判る
我が家のように植物が多く植栽してある 庭の吸水量はかなりのものだろう

バラの場合はかなり根が深いので、地植えで年数が経過しているものは平気だろうが
植栽初年度の苗はこの時期は潅水した方が良いと思う
そして一番大変なのは宿根草、ゴボウ根で深く伸びるタイプは問題ないが
あまり伸びない品種は 乾燥をもろに受けることになる

僕がこの時期に潅水が追いつかないと 言っているのは主に宿根草の事である
宿根草も完全に乾ききらなければ枯れることは無いが、水が足りないと
下葉が枯れてしまって見た目が悪くなる

もちろん庭の土の水分の含有量にもよるが、我が家の土は砂っけが少し強いので 特に乾きやすいこともあるのかも知れない
潅水で気をつけなければいけないのは、強い水流で水遣りをしないこと
これはよく言われている事だが、乾いた土に水を勢いよくかけても 乾いた土は水を弾いてしまい
水は土の表面を流れるだけで、全く中には浸透していかないのだ
土にしっかり水を含ませるには シトシト降る雨が三日三晩続く しみる雨の状況じゃないと無理なのだ

成分によって土は その土の容積とほぼ同じ量の水分を含むことが出来る
乾いてしまったら 通り雨程度ではまったく染みない
よって潅水をするのなら ゆっくりと時間をかけて水やりをする、表面だけを濡らすと
根が地表に近い部分で水を吸おうとするので、さらに乾燥に弱い植物たちが育ってしまう
必要であれば、水を入れながら植物の周りの土をほぐし ドロドロに手でこねるのも一つの手段だろう
これで暫くは乾燥を免れる




2014年度のバラ栽培と庭について_c0278671_14200469.jpg


七月、二番花の早い薔薇は開花し、元気の良い宿根草たちが咲いている
やはり乾燥は続く、潅水に関しては6月に書いたが7月が深刻で
6月から雨はあまり降らなくなるが 水分を保っているので、潅水はこの時期~8月初旬に行っている事が多い

2014年度のバラ栽培と庭について_c0278671_11212465.jpg

そしてその乾燥と共にやってくるのが 我が家の強敵 ハダニ である

ハダニは葉の裏に付いていて、繁殖して葉を覆うと葉が褐色になり その後黄変して落葉する
ごく小さな虫なので、付き始めに肉眼で見つけるのは容易ではない
僕自身毎年そろそろかな~と思っていると
葉が少し褐色になってウワっ付いた!と気が付く
しかしそう思った時にはもう既に遅い

葉の色が変わる頃には もうかなり繁殖しているのだ、毎年繁殖してから対応しているが
この時期多くの植物にハダニが付き、ハダニに弱い植物は成長が悪く 最悪の場合は弱って枯れてくる。
この辺はこれからの課題である、乾燥が招いているものだとは判っているが
やはり薬での予防しかないのか・・・






2014年度のバラ栽培と庭について_c0278671_19545164.jpg

そして八月心なしかハダニで葉色が全体的に良くないのが判るだろうか


2014年度のバラ栽培と庭について_c0278671_19553651.jpg
春蒔きの麦は黄金色に

八月に入って朝晩の温度差が強くなる頃になると 黒点病が出始める
例年お盆過ぎくらいから黒点病に重点を置いた散布をする、それまでは特に必要を感じていない
とは言うものの10月には伸びなくなるので 防除も9月一杯までが良いところだろう
我が家で例外的にこれ以前に黒点が出るのは 持ち込みによる感染だと思う
しかし、今年は天候がおかしかったので少し黒点病も早かった

八月に入ると降水量も増えてくるので これ以降は潅水をする必要は感じられない



2014年度のバラ栽培と庭について_c0278671_21180787.jpg

そして9月10月、この頃になるとあまり庭作業は無くなっている
雨が多くなる季節で黒点病が広がる季節だろう、しかし10月にはもう生育しなくなるので 10月はもうそのままだ
今年はこの頃伸びている最中の柔らかいシュートは 9月中にはピンチして成長点を止め枝を固めることにした
(もちろん長く伸ばしているツル薔薇やシュラブの事、ブッシュは雪の中に埋まるので凍害が出たことは一度もない)
昨年は10月にピンチしたが 翌年凍害が出ていた事から早くしてみた、次の春に期待。


2014年度のバラ栽培と庭について_c0278671_23512007.jpg

この時期は宿根アスター達が咲き誇る

2014年度のバラ栽培と庭について_c0278671_11442368.jpg



9~10月には秋薔薇も見られたが,今年は寒くなるのがとても早く あっという間に冬という感じだった
11月には葉を毟り、冬囲いをするのだが
僕は葉毟りは以前してなかったがここのところはやっている

病害虫を持ち越さないように と言うはどうなのか疑問に思う事がある
皆同じように葉を毟っているが 同じように病気になっているからだ
それ以前に我が家のような庭では 樹木の葉や宿根草のカスは残るし
常緑の樹木や草花は葉をそのままに越冬するので、病害虫は付いていると思う
その上カビは九十数パーセントが地中に居るらしいので、それを完全の消すことは庭のような環境では不可能だと思っているからだ
しかし病気の葉が下にこんもり積もっている状態よりも 病葉が近くに無い方が良いのは言うまでもないだろう
皆ほんの少しの結果に大きな努力を惜しまない、ただただ薔薇を大事に想う気持ちがそうさせるのだろうと思う

僕自身が葉を毟るのは薔薇を強制的に休眠させ、耐寒性を上げる事を狙っているからに他ならない。

2014年度のバラ栽培と庭について_c0278671_21375491.jpg

正月早々に訳のわからない記事で申し訳ないですが、2014年度の栽培が終わって書き留めたい事が多かったので
区切りとして書こうと思います、北海道の我が家の基準かつ持論なので役に立つかどうか微妙ですが
次ももう少し書いてから また品種の紹介など続けていこうと思っています。





ランキング用バナーです。
記事を見てくださった方、いつも応援してくださっている方有難うございます。
記事に共感した、役立った、写真が好み、などの方は
バナーを押してくださると励みになりますのでよろしくお願いします



2014年度のバラ栽培と庭について_c0278671_19353148.pngにほんブログ村 花・園芸ブログ バラ園芸へ
にほんブログ村

by tukiiro2613 | 2015-01-03 19:13 | バラの管理
<< 庭土について 今年最後の >>