ハイブリッドティーローズとは
(HT)
薔薇は性質で多岐にわたり分類される、代表的なハイブリッドティーローズを紹介してみる。
性質 はブッシュ(木立性)で大輪四季咲き、真っ直ぐに伸び一枝に大輪の花を一つ咲かせる。
花 は大輪(大輪は花径が10センチ以上の物を言う場合が多い、HTの場合は15cmもある花を咲かせるのも普通にある。)高芯咲きが普通で八重咲きだが、花びらの枚数が25枚から40枚くらいと少なめなので整形花が多く出易い。
咲き方は外側から剥けるように咲きだし中心が巻いたまま後で開くので、高芯(中心が高くみえる薔薇の容姿)となる。
第一号のハイブリッドティーローズはフランス ギヨー社が1867年にオールドローズのハイブリッドパーペチュアル系の薔薇とティー系の薔薇を交配させて生み出された。
曖昧ではあるが、この品種をきっかけにラフランス以前の薔薇をオールドローズ、ラフランス以降に作出された薔薇をモダンローズ(現代薔薇)と呼ぶようになった。
ちなみに
フロリバンダ(F)は四季咲き中輪房咲きのブッシュローズ(木立性)の事を指す。
中輪とは一般に(5センチ~10センチまでの事を言うことが多いようだ)
樹形は木立だが、分岐がよく剛直に伸びないため、こちらの方が柔らかい印象
こちらも高芯咲きが多い。
他に
グランディーフローラ(Gr)数は少ないが大輪房咲きのHT派生品種も少ないが存在する。
高芯咲きが有名で誰もが薔薇と言われればこの薔薇を想像するであろう薔薇の形をしている。
花びらはマットで透明感は無い、時代的に原色系が好まれ多彩な花色が生まれた。
コンテストなど多くの品種が作出された、花の容姿が優先され耐病性に難のある品種も多く生まれた事から
薔薇は手が掛かる、育てるのが難しいというイメージもついてしまった。
が、最近では農薬の使用は倦厭され、イングリッシュローズなどの耐病勢の高い薔薇も作られ(手入れは必要)ハイブリッドティーローズも耐病性が高い物が多く作出されているようだ。
ハイブリッドティー、フロリバンダは高芯咲きと紹介したが、今となってはオールドローズの容姿が好まれるようになってロゼット咲きやカップ咲きのハイブリッドティーローズも存在する。
あまり良く書いてないように見えるが素晴らしい品種は沢山あり、僕自身もHTのパパメイアンがきっかけで薔薇にのめり込むようになった事を付け加えたいと思う。
代表的な品種に(挙げればキリがないけど) ピース パパメイアン ブルームーン プリンセスモナコなどがある。